お知らせ

令和3年 JA大北組合長年頭あいさつ

新年明けましておめでとうございます。


 皆様には、輝かしい新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。


 日頃から、当JAの事業運営につきましては、格別なるご協力と、ご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。



 さて昨年は、例年にない梅雨の長雨や、梅雨明け後の猛暑による農産物への影響が各地で懸念されました。県下では7・8月の豪雨や降雹、強風により東南信地区および松本、安曇野地区で園芸作物を中心に大きな被害が出ました。被害を受けられた皆さまには、改めてお見舞い申し上げます。当地区では大きな被害が出なかったものの、長雨の影響で、米につきましては、作況指数が100から99に引き下げられましたが、実際はそれを大きく下回る状況であり、例年より減収となった圃場も出ました。また、リンゴについても、早生種を中心に日焼けや芯カビ病、一部つる割れ等の発生により、品質低下と収量が前年を下回った状況となりました。その中で、当JAでは「稲プラスワン」として園芸振興に力を入れて取り組んでおります。特に機械での作業が可能な加工キャベツや加工タマネギ、白ネギ等を中心に振興を行いました。中でも、白ネギは、1ヘクタール以上の新たな作付けも行われるなど、徐々にではありますが、園芸作物の作付けが進んでおります。今後も農業所得の拡大に向け、引き続き園芸振興に取り組んでまいります。



 農業・JAを取り巻く環境が厳しくなる中、令和2年度の事業展開を行ってまいりましたが、やはり新型コロナウイルスの影響がすべての事業に出ております。特に大きな影響を受けたのが観光事業です。当JAが積極的に取り組んでいる学校の体験型修学旅行は10月に2校を受け入れましたが、その他はすべて中止となりました。また、海外からのインバウンドと呼ばれる旅行者のほか、国内一般旅行者も含め、観光地である大北地区に7月まではほとんど入込がありませんでしたが、国策によるゴートゥーキャンペーンにより、徐々にではありますが回復の兆候が見られました。今後の動向にも期待するところであります。



 また、農業生産・販売面においても、主食用米はコロナ禍の影響で消費が減退し、政府が毎年6月末の目安としている民間流通在庫の適正在庫量の180万トンを大きく上回る201万トンとなり、県下では全農の概算金価格が前年より480円下げとなるなど、令和2年度産米の概算金に大きな影響が出ました。これに対し当JAでは、米はこの地域の主要作物である事を踏まえ、販売努力をするなかで、全農の下げ幅の半額である240円の引き下げに留め、農業所得の確保に努めました。併せて、酒米についても日本酒の消費が落ち込み、令和3年度には、酒造好適米である「美山錦」の作付面積の3割転換を余儀なくされております。



 そして、令和3年産の主食米等の生産数量目安値においても昨年よりも大幅に減った値となり、水稲生産農家を取り巻く環境は今までになく非常に厳しい状況になっております。当JAはそのことをしっかりと認識し、JAグループを挙げて対策をとってまいります。



 施設再編では、施設再編方針と長期構想に基づく自己改革により財務の健全化と経営の安定を図る事から、長年ご愛顧をいただいたときわ生活店舗を5月初旬、美麻生活資材店舗・松川給油所を昨年5月末に閉店とさせていただきました。そして、美麻地区では新たに移動購買車の運行を開始しました。今後も効率性と時代背景を踏まえた施設整備に向け、令和3年は具体的な準備を進めるとともに、内容についても組合員の皆さまにご理解いただけるようしっかりと説明をしてまいります。また、自己改革につきましても、農業所得拡大のため、予約注文による肥料価格の引き下げ、新規園芸作物の苗代・資材等の助成を継続実施してまいります。併せて課題となっていた組合員メリットの創出を図るべく、新たな事業を地域の皆さまの協力を得る中で3月より進めて参りますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。



 産業の基は農業であることを基本に、当JAでは「農業所得の増大」と「地域の活性化」を自己改革の柱として、農業振興を通じて地域のためのJA創り、地域のくらしに役立つ事業体制の構築に努め、「食と農で地域に笑顔を作ります」を基本姿勢として、「なくてはならないJAづくり」に、役職員一丸となって邁進してまいります。



 結びに、迎えた本年が、新型コロナウイルスの一刻もはやい終息により、組合員の皆さまにとって、更に地域にとっても、明るく輝かしい一年でありますことをご祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。